主人公が沢井出身の剣士!未完の大長編時代小説
およそ今から100年前に執筆され、幾度となく映画化・ドラマ化されている未完の長編時代小説。著者は羽村市出身の中里介山、30年以上かけ全41巻にのぼります。
舞台は幕末、"音無しの構え"で知られる剣豪の主人公・竜之介は、武州沢井村(現在のJR青梅線沢井駅一帯)が出身です。冒頭に武蔵御嶽神社で行われた奉納試合も描かれています。
大菩薩峠に登場する「裏宿七兵衛」は、青梅・裏宿町に実在したという伝説の義賊。
裏宿七兵衛は昼間は農民として畑仕事をし、夜になると十里(40km)をひとっ走りし、悪徳商人の家から盗んだ金品を地元の貧民に恵んでいたという青梅のねずみ小僧でした。
まれにみる俊足で、首に巻いた10mの布が地面にふれることがないほどの健脚だったと伝わっています。
最後には捕まって打ち首になってしまいましたが、その首が宗建寺の横にある小川に流れつき、住職が手厚く供養しました。宗建寺には今も七兵衛のお墓があります。
お参りすると足が速くなる・足腰が強くなると、宗建寺にはランナーやアスリートが祈願に訪れます。
七兵衛の処刑後、七兵衛の屋敷や田畑は人手にわたりましたが、不吉な事ばかり起こります。明治になっても所有者に不幸が続いたため、大正になって一部の土地が役所に寄付される事になりました。
しかし役所を建設中にも怪我人が続出。役所の有志が七兵衛を供養し、地蔵尊を奉祀したところ、ようやく不吉な事はおこらず、七兵衛地蔵尊は町内の守護神として崇敬されてきました。(現在青梅市民センターのすぐ横にあります)
七兵衛の屋敷は、いまは七兵衛公園となっていて、旧青梅街道から一本奥に入った細道が"七兵衛通り"として、仲町から裏宿町にかけて残っています。
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