江戸時代から続く傘の専門店「ホテイヤ傘店」

店舗情報
電話0428-22-3214
住所青梅市本町142
営業9:30-19:00
定休日月曜
駐車場提携駐車場をご利用ください(青梅駅前駐車場・本町駐車場・住江町駐車場)
最寄駅青梅駅から徒歩2分
※営業情報は変更の可能性があります。最新情報は店舗にご確認ください

創業170年(天保年間)青梅宿エリア屈指の老舗店。

かつて青梅縞と並ぶほどブランド品であった”青梅傘”が人気を博した江戸時代。それからずっとこの地で傘屋を営み続け、唯一残っているのが「ホテイヤ傘店」です。青梅駅前ロータリーを出た駅前通りにあります。

幼児~小学生用の傘も身長にあわせた長さが各種ずらっと並び、お洒落な日傘から晴雨兼用、超軽量傘、高級なほぐし傘まで、デパートの専門売り場をはるかに上回る数千本の品揃え。

ホテイヤ傘店 店内 小学生用傘二つ
小学生用傘 左55cm 右58cm
ホテイヤ傘店 店内 こども用傘二つ
こども用 左55cm 右50cm
青梅 ホテイヤ傘店 幼児用傘二つ
幼児用(左)50cm、(右)40cm
青梅 ホテイヤ傘店 グラスファイバー傘
グラスファイバーで丈夫
青梅 ホテイヤ傘店 晴雨兼用傘
骨が桜色で花びらのよう/晴雨兼用
青梅 ホテイヤ傘店 晴雨兼用傘二つ
晴雨兼用

専門店というと、全般的に価格が高いイメージだったのですが、意外と低価格のものもたくさんありました。

一般的に安価な傘はプリントされた布で製作されていますが、布地自体に柄が織りこまれたものも高級傘として取り扱っています。

ホテイヤ傘店 オーガンジー素材 超軽量
オーガンジー素材、超軽量
ホテイヤ傘店 オーガンジー素材 傘
オーガンジー素材
ホテイヤ傘店 綿100%ジャガード織傘
絹100%ジャガード織
ホテイヤ傘店 折り畳み傘 プチプラ
コンパクトなプチプラ折畳み傘
ホテイヤ傘店 最軽量98g傘
最軽量98gの傘もこんなに種類があります。
ホテイヤ傘店 大きめ日傘 黒
最近は、男性用の大きめ日傘も人気急上昇
ホテイヤ傘店 蛇の目傘 赤
白い輪っかがあるのが蛇の目傘
ホテイヤ傘店 番傘 紫
番傘 日本舞踊用の舞傘もあります

ホテイヤ傘店を営むのは、ここで代々稼業を継ぐ荒井亮太郎さんご夫婦。亮太郎さんがこどもの頃まで、ホテイヤ傘店でも青梅傘を製造していたそうです。

Contents

武蔵御嶽神社の参拝客がお土産にこぞって青梅傘を買い求めたという江戸時代から、傘の柄に”名入れ”するサービスが評判だったのだとか。

ホテイヤ傘店 傘 名入れサービス

いまも希望者には無料で、その場で彫ってもらえます。字体はひらがなでも漢字でもローマ字でも、なんでもOKとのこと。人気は筆記体スタイルだそうです。

ホテイヤ傘店 名入れサービス 店主
彫り技術を習得したご主人に、ものの数分で彫ってもらえます

こどもの傘には名前を書くのは必須なので、このサービスは助かります!入学祝いやプレゼントにもいいですね。

ホテイヤ傘店 ほぐし織り傘 花柄

布地を織りあげている高級傘の中でも別格の、”ほぐし織り傘”が奥のショーケースに鎮座します。

「ほぐし織り」とは現代の”コストダウン・効率化”とははるかに縁遠い製法。想像を絶する作業工程の多さと複雑さで織り上げていくその伝統製法は、いまや製造ができる工房や職人もわずかだという貴重な技術なのです。

ホテイヤ傘店 ほぐし織り傘 花柄

プリントではなく織りあげている証拠として、傘のフチには縫い目がありません。

水墨画のような微妙なにじみ、ゆらぎが”ほぐし織り”の特徴。雨に濡れると、彩色がさらに際立つのだそうです。

ホテイヤ傘店 ほぐし織り パリジェンヌ柄
ほぐし織り傘で人気のパリジェンヌ柄
裏ほぐし織り

布地の染め・織りから裁断・仕立てまで、何十人もの職人の手を経て完成する、それはもはや芸術品。

その匠の技をふだん使いするという、なんとも贅沢な日用品です。

ホテイヤ傘店 傘 使い方 レクチャー

”長く使ってもらえる傘”がモットーだというご主人、他店購入の傘も修理OKとのこと(500円~修繕内容による)。

「傘が長持ちするしまい方、知ってる?」と、傘の正しい”しまい方”をレクチャーしてくださいました。

■ダメな例

ホテイヤ傘店 傘 レクチャー
「まずは皆さん、こうやってヒダをまとめながら柄をクルクルするよね」
ホテイヤ傘店 傘 レクチャー
「でも見て、そうするとこんな感じになる。これはどこかの骨がねじれてしまっているんだよ」

■正しいしまい方

ホテイヤ傘店 傘 レクチャー
「まず露先のところで、キレイにまとめて握る」
ホテイヤ傘店 傘 レクチャー
「そのままもう片方の手で、クルクルと巻いていく。優しくね」
ホテイヤ傘店 傘 レクチャー
「ホラ、きれいに骨がそろっているでしょ。これが傘にとって負担のないしまい方。」

長く使うためには、ちょっとの知識と心遣い。

今はすぐに買い替えることができて古いものは捨てていく時代ですが、ひとつのものを修繕しながら”長く”使い続けることを、そっと気づかせてくれるお店でした。

青梅 ホテイヤ傘店 店内 陳列
青梅 ホテイヤ傘店 外観

青梅駅界隈には創業100年以上の老舗が多く残っていますが、その中でも別格の、江戸時代から続くホテイヤさん。亮太郎さんの代でおしまいになることを伺いましたが、少しでも長くお店を開いてほしいとひそかに願うばかりです。

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