純和風の古民家なのに、ジャズが流れているのがなんだかしっくりして落ち着く感じ。
板の間にはテーブル席とカウンター席があり、昭和初期の趣が残る和室へとつながっています。南西向きの和室はガラス張り。おひさまがたっぷり差し込む中、御岳山から日の出山へと繋がるキレイな稜線が見えて癒されます。
広いお庭にはシンボルツリー「もみじ」の見事な大樹が鎮座していて、春は新緑、夏は木漏れ日、秋は紅葉と、季節ごとに訪れる人を楽しませてくれそう。
テーブル席で稜線を眺め、美味しい空気と美味しいランチをいただきながらゆったり過ごす。これぞ至福の時。
どこか懐かしいような、居心地よい空間にはゆっくり時が流れている感じ。
日々のストレスが多い私たち現代人には、こういうほっと息がつける場所が必要なんだということを実感します。
メニューの一番人気は「焼き野菜カレー」。まろやかな中にもピリッとスパイスが効いていてクセになりそう。ごはんは相性ピッタリの「あきたこまち」にこだわって取り寄せしています。
お料理も飲物も「スパイス使い」に小原さんのこだわりを感じるのですが、ご自分で専門店を訪ね吟味しているのだとか。
このカフェは前払いのセルフサービス制。好きな席を選び、注文書に記入したら先にお支払い。
お料理ができたらブザーが鳴るので取りに行き、食器はご自身で返却するという形式です。
※カフェのご利用の際には、ご予約フォームからご予約をお願いいたします(下記参照)
奥様のポーリンさんはアウトドア好きが高じて自ら立ち上げたアウトドアイベントの会社〈アドベンチャーデイバズ(以下ディバズ)〉の代表。様々なアクティビティーの企画・ナビゲーターを担当をしています。
小原さんはそのサポートとアウトドア料理など「食のおもてなし」や経理などを担当し、まさに二人三脚で山遊びの楽しさを多くの人に伝えてきました。
以前は会社が都心にあったため、お2人が活動効率を考えて拠点を移そうと模索している頃、この古民家に出会いました。
地元とのご縁がつながり、荒れはてた家をどうにか整え、イベントを開始した矢先、コロナの影響で活動が完全に止まってしまい呆然。
そんな時、地元の方の言葉に背中を押されたと言います。「この辺りには店がないし、カフェでもやったら?やるなら手伝うよ」
決断はしたものの、手を入れるべき場所がありすぎて、どこから手を付けて良いものか途方に暮れたそうですが、コロナ禍でオープンが先延ばしになっていく分、地元の方に助けていただきながら丁寧にカフェづくりができたのだとか。
そして世の中が落ち着きを取り戻してきた2020年6月にオープン。
「あくまでも自然を楽しむ人たちの拠点づくり、というのが基本。そこに今までやってきたことの延長としてカフェ的要素をプラス、幅広く「おもてなし」を提供したくて」と小原さんはいいます。
アウトドア遊びのフォローサービス
◉荷物預り…1日500円
ハイキングやトレイルランニングの際の不要な荷物預り
(途中の出し入れ自由、受取りは営業時間内に)
◉シャワー…500円
山遊び、川遊びの後、シャワーを浴びてスッキリ帰宅
(シャンプー、石鹸あり、タオル要持参)
※シャワーは1つだけなので待つこともあり
現在(2021年1月)カフェの近くに借りる予定の、古い民家(離れ)とそのお庭に時間を見つけては手を入れているそうで。3月のオープンを目指し、完成した暁にはカフェと離れの両方を使って、特別感のあるイベントや自然派のワークショップなどを企画したいのだとか。「まずは離れのお庭を拠点としたスケッチ教室をスタートしますが、今後も「自然」と相性が良さそうなご縁を紡いで、何かできないかと常にアンテナを張っています。」とポーリンさん。
更に英語が堪能なお2人は、外国人対象のおもてなしも考えているとか。
「今は(コロナで)インバウンドは不可能ですが、以前スポーツイベントで海外選手のサポートをしていた関係で世界中に友人・知人がいるんです。そのご縁が色褪せないうちに。ノウハウも持っているので、世の中が落ち着いたら彼らをおもてなしできるよう、今のうちに種まきをしておきたいと考えています」と小原さん。
「ディバスのお客様だけでなく、沢井・御岳を楽しんでくれる(世界中の?)方、もちろん地元の方にも気軽に立ち寄ってもらいたい。そしてそのお客様同志の出逢いや交流の機会を提供する場所でありたいですね」
お2人の「おもてなし構想」は単なるカフェの営業にとどまることなく、無限に広がっていきそうです。
※緊急事態宣言発令に伴い、当面は「予約制」での営業になります(お席が空いていればふらりと立ち寄っていただいてもOK)
※またディバズのイベントで臨時休業になる場合もありますので、カフェの営業スケジュールをご確認ください。
https://www.sawai-mountaincafe.com/
※価格はすべて税込表示です
沢井マウンテンカフェ
電話: 090-1422-7171
住所: 東京都青梅市沢井3-780-1
営業時間:11:00-17:00(月火16:00迄)
営業日: 土・日・月・火 ※イベントで臨時休業もあります
駐車場: あり ※詳しくはサイトでご確認ください
最寄駅: 沢井駅・御嶽駅より徒歩8分
予約: https://pro.form-mailer.jp/fms/f3569e9c215047
WEB: https://www.sawai-mountaincafe.com
facebook: https://www.facebook.com/SawaiMountainCafe/
instagram:https://www.instagram.com/sawai_mountaincafe/
執筆・撮影:kako-style*
青梅市在住10年目の水彩画家です。個展やお教室中心にゆるゆる活動中。青梅は知るほどにステキな場所、ステキな人がいっぱいですね。最近急激に「青梅愛」がつのり、取材じゃなくてもそそられる場所をアチコチ訪ねてます。