0歳から親子で自然体験「かぷかぷ山のようちえん」

少し冷たい静かな小川のほとりで、青梅の森の小道で、根ヶ布や小曽木の畑で。「かぶかぶ山のようちえん」は、青梅の里山の自然が園舎です。

店舗情報
対象生後4ヶ月~未就学児と保護者
日程火曜・金曜 10:30-13:30
費用親子1組2,000円
電話050-3390-0613
Mailinfo@capucapu-nature-school.com
WEBhttps://www.capucapu-nature-school.com/
※営業情報は変更の可能性があります。最新情報は店舗にご確認ください

0歳から親子で自然体験ができるという「かぷかぷ山のようちえん」(学校教育法上の幼稚園ではありません)

きっと多くの親が、こどもは自然の中でのびのびと育てたい!と思うでしょう。

青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん 枯葉 

でも実際、どこでどうやって遊ばせればいい?
青梅にはすぐそばに溢れる自然がありながら、親自身も自然の中で遊ぶことに慣れておらず、室内のあそび場へ連れていくことが多いと思います。

かぷかぷ山のようちえんは、そんな親たちが安心して我が子を自然の中へ連れて行くことができる親子のコミュニティです。

Contents

取材に訪れた日は、あるお寺さんの敷地を流れる小川で川遊びの日でした。

青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん 朝の会

まずはみんなで集まって、朝の会。
挨拶をして、手遊び歌やわらべうたを歌ったり、絵本を読んだり。お外で絵本って、なんだかそれだけで新鮮に感じます。朝の手作りおやつも配られました。

青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん 雑木林

それから雑木林をとおって小川へ。

前日までずっと雨が続いていたのに、林の中の足元はぐちゃぐちゃではなく、むしろふかふかの土。長引く梅雨で、たっぷりと水分を含んだこの不思議な柔らかさ、土ってこんな感触だっけとその心地よさに驚きます。

青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん 苔

キラキラとまぶしい緑の苔のクッションの上で、赤ちゃんもしばらく年上の子たちの冒険を不思議そうに眺めています。

こどももおとなも思い思いに探検。ここはすぐ近くに湧水があり、そこから流れ出している水なのでとてもキレイなのです。サワガニやヤゴなど、生き物を次々に見つけました!

青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん 雑木林
なにか見つけた?
青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん 小川
8ヶ月の赤ちゃんも人生初の小川に挑戦!

お昼はお寺の境内をお借りして、みんなでお弁当。お昼には、毎回スタッフお手製の具沢山の味噌汁がふるまわれます。今日入っていたじゃがいもはかぷかぷの畑でとれたもので、味噌もみんなで毎年作っているもの。

青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん お弁当

こども達は食べ終わると、もう少しゆっくりしたい親たちを尻目に、またすぐに外へ。そんなこどもの気持ちの赴くままに過ごしています。

13時くらいに終わりの会があるのですが、そのあともほとんどの親子は15時くらいまで遊んでいるのだとか。

青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん おままごと
葉っぱや小石を並べてお店屋さん「何にしますかぁ?」

かぷかぷ山のようちえんは、自然の中で「たのしいをつくるちから」を大事に育てていこう、というのがコンセプト。決まったプログラムがあるわけではなく、こどもたちの興味関心やペースを大事に過ごしています。

青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん レインコート

自然の中では、こども自身が自ら何かを見つけては没頭します。かと思えば次のモノを見つけ走っていく。オトナにとっては何もなさそうな場所でも、純粋な目をもつこども達には宝の山に見えているのかもしれません。

心温まる親子の仲間づくり、安心できる遊びの環境づくりをすることで、親にとってもふだんの生活よりもリラックスして、こどもの興味を中心にできる場にしたいと考えています。

青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん 畑 手入れ
かぷかぷの畑で。お手入れしながら土とたわむれる
青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん 蚕
初めてのお蚕さんに夢中!

かぷかぷ山のようちえんを2017年4月に立ち上げたのは、京都出身の小川かなえさん。

大学では探検部に所属、企業に勤めながら週末に山に行くという自然好きが高じて、森のようちえんに転職。保育士資格を取得して経験を積む中で、いつか自然の中でのこどもの居場所をつくりたいと思うようになります。そんな中で待望の赤ちゃんを授かり、ほぼ同時にご主人の転職が決まり、青梅の地へ引っ越してくることになりました。

青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん 川遊び

かなえさんの初めてのお子さんは双子ちゃんでした。初めての育児、そして双子、実家は遠くて頼れない、さらに引っ越してきたばかりの見知らぬ土地…。

想像を絶する苦労があったであろうそんな真っ只中、産後5ヶ月のときに、かなえさんはかねてから構想していたかぷかぷ山のようちえんを立ち上げます。

「自分でも無茶かなと思いつつ、今かも!という勢いで始めました(笑)。ただ自然の中でこどもと仲間とともに遊ぶということが、わたし自身にとっても救われる時間だったんです」

青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん 雑木林

親子で森あそびに行くと、「親自身」も森の中で癒される。そのことも目的のひとつとかなえさんは言います。

清涼な空気と優しい土に包まれて、ママ同士のおしゃべりで、思いきりリフレッシュ。

こども達を見守りながら親たちみんなで子育てしていこうという、コミュニティづくりの場にもなっています。

とはいっても、こどもが小さければ小さいほど、親の心配はつきません。

虫とかに刺されないんだろうか、ケガしやすいのではないか、暑さ・寒さは大丈夫なのか?急に雨が降ってきたら?グズったらどうしよう…など、外遊びをするハードルは高いように感じます。

青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん 子供

かぷかぷ山のようちえんは、NPO法人森のようちえん全国ネットワーク連盟の「森のようちえん団体安全認証」を取得しています。

森のようちえんとは

乳児・幼少期のこども達へ自然体験させる様々なスタイルの活動。北欧から始まったとされており、日本では2007年に森のようちえん全国ネットワークとして任意団体が発足され年々拡がりをみせる。
森のようちえん団体安全認証とは、講習受講や安全管理マニュアル、傷害保険加入などの条件をクリアした団体に与えられている。

保育スタッフは保育士や社会福祉士としてそれぞれに経験を積んでおり、それぞれ得意分野があります。森の中のキケンなこと・意外と大丈夫なことを一緒にまなびあいながら、森あそびが初めての親子もともに外遊びに慣れていきます。

青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん 保育スタッフ
かぷかぷ山のようちえんの保育スタッフ。一番左が代表小川かなえさん。このとき3人目のお子さんがオナカの中に。

急に雨が降ってきても、雨カッパや長靴があれば、森の中は木々の葉っぱに守られて意外と大丈夫。もし本降りになりそうな場合は、屋根のある場所を近くに確保しているので安心です。

青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん 親子

自然いっぱい、といっても東青梅駅や青梅駅からクルマでほんの5分、10分のところばかり。週に2回の活動がありますが、毎回あそび場が変わります。

すべて代表のかなえさんが探し歩いて、その土地の人に使わせてもらえないか許可をきちんと取っている場所。「青梅のみなさんはこどもたちにやさしく良いひとばかりで、断られたことがほとんどないんです」

いま定期的に来ているのは2ヶ月から3歳のお子さんたち。長期休みには小学生の兄弟も一緒にやってきます。毎週のように、都内から電車で通ってくる親子連れもいるそうです。

赤ちゃんのペースにあわせた活動日も設けています。

青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん ワークショップ

活動内容は自然あそびだけではなく、味噌や梅ジュースを仕込むなどの季節のてしごと、ママの得意をいかしたミニワークショップなど、さまざまな体験を楽しく試みています。

こどもや親の居場所の選択肢を、地域に増やしたいと考えているかなえさん。働きながらこどもを見守るという親子コワーキングスペースのような構想もあるのだとか。

青梅 保育園 かぷかぷ山のようちえん 枯葉 子供

春は草花であそび、夏は小川、秋は落ち葉で、冬は霜や氷とたわむれながら、感性を育む。

そんな穏やかな場所に、ぜひ一度お子さんと遊びに行ってみてください。

保育ボランティアや賛助会員となってくださる個人・団体を募集しています。詳しくはWEBサイトへ。

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