カフェの裏庭にはレンタル上映スペース「おうめシネマ」と物語に出てきそうなツリーハウス。さらに有機野菜の直売所、鍼灸院が仲間に加わり、フリーペーパーコーナーも併設され、2019年には青梅昭和レトロの立役者板観さんをしのぶ板塀ギャラリーが完成。
こんなところがあったらいいなというオトナの夢が、ちゃくちゃくとカタチになっていく青梅のホットスポット「ぼくらのひみつ基地」をご紹介します。
cafeころんのレンタルカフェは終了、【ome smash burger 杉屋】になりました
「ぼくらのひみつ基地」のはじまりはここ。カフェころんはクラウドファンディングによる100名以上の支援者と、50名以上のDIYボランティアによって完成した、多くの人の想いがこもった古民家カフェです。
普通のカフェと違うのは、毎日店主が変わるということ。
ここは1日カフェ体験ができるというレンタルカフェなのです。いつかお店を開きたいという夢をもつ人達が日替わりで営業する、挑戦と出会いの場所となっています。小さな失敗と成功を繰り返して、夢の実現につながる自信をつけてほしいというオーナーの想いで運営されています。
取材日に営業されていたのは「のんびりPAKA」さん。青梅市小曽木にある川鍋鶏卵農場の卵を贅沢に使った濃厚な味わいを楽しむランチメニューやスペシャルドリンクが用意されています。店主がケニアに縁があることから、メニューや店名にアフリカのエッセンスが効いています。
訪れる人にとっても、来るたびに違うメニューに出会える「一期一会」の空間。
出店スケジュールは下記より確認できます。
青梅のシフォンケーキ専門店ちゃんちき堂。こちらのシフォンケーキにも川鍋鶏卵農場の卵が使用されていて、フワフワもっちもちの食感に追っかけファンも多いのだとか。様々なフレーバーが並んでいて、煎茶のシフォンや大吟醸シフォンなど、地元の食材を使ったユニークなシフォンケーキたちも旬ごとにお目見えします。
シフォンケーキはこちらでも購入できます。
塩船のひみつ工場(青梅市塩船)
OPEN火・水・土・日12:00-18:00
リアカー販売
青梅近郊を中心に気ままに移動しています
ネット販売
遠方の方にもお届けします
https://chanchikido.easy-myshop.jp/
cafeころんの裏庭には、青梅の山から切り出された木材でDIYしたツリーハウスとツリーデッキ。オトナもコドモもワクワクしてしまうとっておきのひみつ基地です。
山並みの風景を眺めながら、時間を忘れてぼーっとしてしまいそう。
特に黄昏どきは最高とのこと。cafeころんで頼んだドリンクを持ってきて、ここでお茶するのも贅沢な楽しみ方です。
東京都では数少ないJAS認定をもつ有機農家ヤナガワファームが運営する滋養たっぷり野菜の直売所。
季節に応じた旬野菜が並び、出会ったときには手にいれておかないと、いつもあるとは限りません。
地元の生ごみを集め、たい肥にして野菜を育てるという、持続的な地域循環に取り組んでいます。時間と手間を惜しまない土づくりで育てられたヤナガワファームの野菜たちは、甘みが強く子育てママやこども達にも人気です。
青梅で活動するmamiバンドのボーカル、まみさんが運営する鍼灸院。あそこに行けば体が、気持ちが、人生がなんかしら快方に向かうんだよねっていう場所にしたいって笑顔で語るまみさんが迎えてくれる場所です。木・金・土限定オープンです(要予約)。
つい50年ほど前まで、青梅駅周辺は3軒の映画館が並ぶシネマ街でした。かつての賑わいをしのぶ、「おうめシネマ」。木材には青梅杉が活用されています。映画を上映したり街の人が自由にレンタルできるコミュニティスペース。青梅の杉を切りだすところから職人さんや仲間たち、ときにはご近所の親子も作業に加わるなど、多くの人と一緒につくりあげた場所です。
利用料金は1日7000円、5時間5,000円、3時間3,000円(年会費1000円払うとすべて半額になります!)
「昭和レトロの青梅宿」そんなキーワードを支え続けてきた、最後の映画看板師「板観さん」の看板ギャラリー。
青梅駅舎内をはじめ青梅駅前のあちこちが板観さんの映画看板で昭和レトロに彩られていましたが、2018年に亡くなられたあと台風の影響で看板に被害もあり、安全確保のためにやむなく撤去されていきました。
かつての賑わいを残そうと映画看板を描き続けてきた板観さん。彼の映画看板を再び未来へつないでいこうと、板塀ギャラリーを構想し募金活動とDIYで誕生させました。
cafeころん店主で「ぼくらのひみつ基地」をプロデュースするちゃんちき堂のてつさん。おうめシネマもツリーハウスも板塀ギャラリーも、クラウドファンディングや募金活動など多くの人の支持を集めながら、てつさんの想いがカタチになったもの。ふだんはシフォンケーキの行商で、青梅周辺やいろいろな街を自由気ままに練り歩いています。
てつさん自身、サラリーマン生活で体調を崩したことで、自分のペースで生業していく道を選びました。この街で自営する人が増えていけば街のにぎわいにつながるかもしれない、とお試し開業できるレンタルカフェを運営しています。
青梅の街の活性のために、ひとつひとつ着実にカタチにしていくてつさんのもとには、いろいろな人達が集まってきます。自由な発想とその柔らかな人柄に多くの人が惹きつけられ巻き込まれ、多くの化学変化が発生してつながりあって新しい動きがいくつも生み出されています。
いまだ進化の途中で、さらに面白いことがここから始まるのではと期待せずにはいられません。
cafeころん
電話: 070-2185-0092
住所: 青梅市本町117-12
営業時間:11:00~18:00
定休日: 木曜
席数: 20席
駐車場: 近隣のコインパーキングをご利用ください
最寄駅: 青梅駅から徒歩2分
WEB: http://www.chanchikido.jp/coron/