ロイヤルセラピスト協会認定講師、看護師
中野真緒
皆さん、男の子の育児を楽しんでいますか?
男の子って活発で、夢中になると時間を忘れて遊びに集中しますよね。屋外にでれば木の棒を見つけて振り回してみたり、水たまりや泥んこに躊躇なく入ってみたり、段差があれば必ず登ってジャンプするなどママには予測しにくい謎の行動をとることが多いと思います。
そしてさらにママにとって未知なのが「男の子のデリケートゾーン」について。
皆さんは男の子のデリケートゾーンのケアってどうされていますか?
私のお教室に来てくれたママたちは
「男兄弟がいなかったからよくわからない」
「ケアって必要だったの?初耳でした!」
「いつから始めたらいいの?」
と、驚きと疑問だらけです。最近では育児雑誌などでも特集がくまれるほど注目されることも多くなってきましたが、私自身も必要性を知るまではケアすべきか悩んでいた時期もありました。
しかし、実際に学んで実践してみると「正しい知識をもって、正しいやり方でケアをすることが我が子のためになる」と感じたので、今回は他ではなかなか聞けないデリケートゾーンのケアについてお伝えします。
赤ちゃんのおちんちんは通常、包皮という柔らかい皮に覆われています。おちんちんの先端部分(亀頭)は包皮に覆われているので通常、隠れている状態です。
殆どの赤ちゃんはこのような状態で産まれてきます。
そして亀頭部と包皮の間のわずかな隙間には垢が溜まります。特に乳幼児は汗っかきですので汚れも溜まりやすい状態です。
・おちんちんの先端部分(亀頭)が赤く腫れる
・痛みがある
・膿がでる
・おしっこをするときに泣く
これらの症状がある場合、「亀頭包皮炎」である可能性があります。おちんちんが清潔に保てていないと亀頭と包皮の間にバイ菌が入りやすく亀頭包皮炎になる場合があります。
このような症状がある場合は小児科ではなく泌尿器科に受診することをおすすめしています。
このような状態になってしまうと、まだ上手く言葉で伝えられないお子さんは気になって何度もおちんちんを触ったり、はいているオムツやパンツの位置を直したり、機嫌が悪くなります。また、痛くて夜も眠れないこともあります。
1歳を過ぎると外で遊ぶ機会が増えるので公園などで走り回って汗をたくさんかいたり、砂いじりをして手を汚すことが多くなる時期です。
上記のような炎症などのトラブルを防ぐためにも、おちんちんを清潔に保つことは大切だと考えています。
お風呂に入ったときにケアをしてトラブルを防ぎましょう。
また、幼児期になると気になってよく触ってしまうお子さんも多いようです。触らないように叱るのではなく、汚れた手で触らないように普段から爪は短くしておきましょう。そして手洗いをおこない、手を清潔に保つことも大切です。
赤ちゃんのうちは包皮が柔らかく、まだ羞恥心もない時期なのでママがケアしやすい時期です。赤ちゃんの頃から始められると良いと思います。
幼児期はおちんちんに興味を持つ時期ですので正しいケア方法を教えてあげて、お子さんが主体で出来るようにサポートをしてあげましょう。小学生の場合は羞恥心が強いので、お父さんに介入してもらいケアしていくと良いと思います。
育児雑誌やネットに掲載されていることもあり、見よう見まねでやったことがある方もいるかもしれません。しかし実際やってみると、思っていたのと違ったり、これで合っているのかと結局不安になってしまうママも多いと思います。私のおこなっているレッスンではおちんちんの構造・正しい洗い方・注意点など詳しくお伝えしています。
ママの質問に答えながら、お子さんに合わせたレッスンをおこなっていますのでご興味がある方はお問い合わせください。
―最後にー
毎日清潔にして観察をすると、少しの異変にもすぐに気づくことができます。
お子さんの大切なデリケートゾーンを守ってあげられるのはママ自身です。この機会にケアを始めてみてはいかがでしょうか?
執筆:nocoto 中野真緒
経歴:看護師をしながらロイヤルセラピスト協会認定講師として、ベビーマッサージ・ベビースキンケア教室を開催中。タッチケアスペシャリストとして活動し、青梅市内を中心に妊娠期から産後まで長く安心して通える教室を開催しています。
長男5歳、長女2歳の子育てに奮闘しながら毎日楽しくお仕事をさせてもらっています。
好きなこと:赤ちゃんをみること。ママの話を聞くこと。
好きな時間:寝ているとき。コーヒーを飲みながらテレビをみているとき。