シャロンさんのショーケースを見て、ちょっと驚くのはそのお値段。
200〜300円代のラインナップもあり、郊外であるこの近辺でもかなりリーズナブルな値段設定です。
「創業者の父が、オレの目が黒いうちは“質と価格は絶対に守る”というのですよ」と真理子さん。
消費税が5%に引き上げられた時(1997年)から20年間以上、値上げをしていない商品も中にはあるとか。
「個人的には、ナポレオンが一番好きです」真理子さんのオススメも、イチゴの逸品。フワフワのスポンジに生クリーム、沢山のイチゴと、焦がしアーモンドが香ばしい、子供から大人まで人気のケーキです。
あまり知られていないようですが、売り場の横には喫茶スペースがあります。現在は予約して頂いたお客様のみご利用可能だそうです。ケーキも上質なお皿で運ばれてきて、珈琲も香り高く、ホテルラウンジでティータイム…かのようなプチ贅沢な気分に。
これは買い物途中の息抜きに、たまらない穴場かもしれません...
もはや喫茶店というくらいドリンクメニューが充実していて、大のハーブティー好きという真理子さんがセレクトする美味しいハーブティーも4種類、ポットサービスでたっぷりと堪能できます。
「お店の一番の売れ筋は、ホールケーキ。いつでも買えるよう、用意しています」
なるほど確かに、レディメイドのホールケーキだけの大きなショーケースがあり、圧巻の品揃え。
当日、家族の誕生日を思い出したそそっかしいお父さんにも、とっても有り難いお店ですね。
おうちがケーキ屋さんという、みんながうらやむ環境で育った真理子さんですが、実はご本人はあまりケーキが好きではなかったといいます。
しかし親と同じ道を進むようになったのは、「これしかできないですから」と控えめな姿勢ですが、才能が受け継がれていることを感じます。
「娘からみても、父はケーキ一筋の人でした。父と同じようにはできなくても、自分ができる範囲で頑張れれば」と、親の背中を追う娘さん夫婦。
「パティシエは職人ですから、どうしても凝ったケーキを作りたくなるんですよね」
でも、よく店頭に立ってお客様の生の声を聴いている真理子さんとしては、価格とのバランスも大切だと言います。
「やっぱり美味しいケーキを気軽に食べてもらえるのが、うちの売りですから」と真理子さん。
新商品の考案をめぐっては、ご夫婦でバトルもあるそうですが、材料ひとつひとつ各地の素材を選りすぐり、試行錯誤の結果、平日でもお客さんがひっきりなしの人気店です。
老舗の良さも引き継がれながら、2代目若夫婦の絶え間ないチャレンジが続きます。
★営業日および営業内容は変動する可能性がありますので、店舗SNS等をご確認ください(2023年5月更新)
※価格は税込み表示
パティスリーシャロン
電話: 0428-32-3555
住所: 東京都青梅市新町5-26-2
営業時間:9:00-20:00
定休日: なし
駐車場: 店舗裏手に12台
WEB: https://www.patisserie-chalon.jp/
facebook: https://www.facebook.com/chalon.ome
instagram:https://www.instagram.com/chalon_ome/