地域の多世代の居場所を目指す、青梅こども未来のNEWスペース[PR]
こどもの居場所、あそびば、育ちを応援する「青梅こども未来」。
青梅で子育てするママさんならきっとほとんどの方が、その名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?25年以上前に発足した歴史ある青梅の子育て支援団体です。
出産したばかりの新米ママから、子どもたちのあそび場、学び場、居場所作りに実績ある、頼もしい地域の応援団です。
目 次
青梅市役所のすぐ近くにあった東青梅の「青梅こども未来館」から、2021年9月新町へ引越しました!新たに「コミュニティテラスみらい館プラス」という名前でスタートしています。
以前よりも広いスペースとなり、
「0歳から100歳まで、さまざまな世代の方にとっての居場所を目指したい」と、代表の栗原さんは話します。これまでになかった新たなコミュニティスペースがはじまっています!
取材をさせていただいたのは、代表理事の栗原さんと稲葉さん。お二人とお話していると、悩みごとなどいつのまにか飛んでいきそうなほど、朗らかで元気をもらえる方々です。
新しい拠点、「コミュニティテラスみらい館プラス」での多彩なプログラムをご紹介します!
青梅こども未来さんは、おもちゃインストラクターがなんと30名以上、そして栗原さんと稲葉さんはおもちゃコンサルタントマスターという”遊びの達人”集団。遊びのプロたちが世界中から選りすぐったボードゲームが勢ぞろいしています!
ボードゲームは、非認知能力(テストでは測れない能力)を幼児期から育めるツールとして、近年注目の的。
ボードゲームライブラリー「ぷらっと」では、選りすぐりのプレミアゲーム達をレンタルできる、画期的なサービスです。
(一週間150-200円メンテナンス料)
「ボードゲームは乳幼児から大人まで、それに国を超えてすべての人が一緒に楽しめるコミュニケーションツール。もっと多くの親子さんや、学生さん、シニアの方にも知ってほしい!」と代表の栗原さんは話します。
「ボードゲームについて語らせたら止まりませんよ~」と栗原さんが、おすすめゲームを次々と紹介してくださいました。ボードゲームはまず遊んでみないとその魅力と醍醐味は分かりません!ぜひ遊び方をナビゲートしてくれるスタッフさんに気軽にたずねてみて下さい。
どっぷりボードゲームで遊んでみたい方は、定期開催している下記のイベントにぜひお越しください。(要予約)
tutti(トゥッティ)偶数月第3土曜日 13:30~15:30
親子であそぼうビックボードゲーム広場
ワラエル(おとな向け)奇数月第3土曜日13:30~16:00
おとなのためのボードゲームカフェ 持ち物:遊び心
習いごとの中でも、いまや不動の人気を誇るプログラミング講座。
青梅こども未来では、より支援が必要な子たちこそプログラミングが成長に適しているのでは!と新たに開発したプログラムをスタートさせます。
制作と監修をするのは、市内のフリースクールで出張プログラミング講師も担当しているCoderDojo青梅の主宰者。
CoderDojoとは2011年にアイルランドで発足し、いまや世界112か国にわたり実績ある非営利のプログラミング道場。日本にもたくさんの道場がある中、実は青梅にも道場があり、今回CoderDojo青梅などの経験を基にした、青梅こども未来の独自プログラムとして「支援が必要な子たち」に向けて構築しました。
長く障がいを持つこどもに関わってきた栗原さんも、これには大きな期待を持っています。
「コミュニケーション能力が不足している子というのは、いろんな人からいっぺんに話をきくのがとても苦手なんですね。PCは彼らにとって画面の中だけに向き合えるので、とても落ち着いて安定した状態になります。だから没入していく。ですがPC画面に没入してばかりだと、自分から発信することをせず脳機能が低下してしまうから、療育の場ではTVやPCをNGにしているところが多いんです。
その点でプログラミングは、自分でアプローチしていかないと進んでいかないので、情報が一方通行ではない。入ってきたものを受け止めてちゃんと打ち返す、というコミュニケーションの基本を、画面を通して作業する、これは脳機能の活性化と療育の面でも役立つのではと期待しています!」
CoderDojo青梅の鹿野さんも
「プログラミングは、自分でがんばってつくった小さな機能や作品が思いどおりに動く度に、小さな成功体験をたくさん得ることができるので自分に自信がつく魅力があります。
また、プログラミングはうまく動かないこと(つまり失敗すること)が当たり前であり、失敗してもいいのだと、自分を否定しないことにもつながります。」と、これまでフリースクールの子ども達と関わる中で実感しているとのこと。
発達支援学級の子だけではなく、生きにくさを感じている子、不登校の子などにもぜひ来てほしいプログラムです。
「こどものためのプログラミング倶楽部」
毎週土曜開催
グループ学習2時間4,000円(定員5人)
個別学習1時間5,000円
もう15年ほど前から続いている、寺子屋的クラス。
小学1年~6年生まで異学年集団で一緒に遊びながら学習していくスタイルが特徴です。それだけに教材は1種類ではなく、個人ひとりひとりに合わせたものを用意。国語や算数、要望があれば理科や社会もOK。その子が学びたいことを支援します。
学年が違うこどもたち同士で、みんなで辞書引きを競争したり、遊びを取り入れた学びというのが、一般的な学習塾とは大きく異なる点。
16:45-18:30という2時間近い時間設定で、教科も複数選べて月4回6,000円というのはかなり嬉しい価格です!
青梅こども未来の立ち上げ当初から関わってきた稲葉さんは、もともと教員経験をはじめ、教育委員会や学芸員その他幅広い経験をお持ちで、このVivoくらぶを立ち上げました。
「学習だけでなく、”異学年で育ちあう”ということを大切にしているんです。最近は子どもたちも成長してきて、自分たちで時間割を決めたい!と日直をたてて、子ども達で話し合いながらプログラムの順番を決めたりしているんですよ」と稲葉さんは話します。
小学校入学に向けて準備をする年長さん専用クラス(ひよこ組)や、発達がでこぼこなタイプのお子さんのためのクラス(Myステージ)も展開、より丁寧で綿密な関わりで学びをサポートしています。利用者の要望で、中学生用クラスも出来ました(パワフル組)
「Vivoくらぶ」
月:小中高の発達支援学級Myステージ(月4回8,000円)
火:小学校への入学準備ができる!年長さん対象ひよこ組(月4回5,000円)
水・木:小学生対象けやき組・ぽぷら組(月4回7,000円)
月・木:中1~2学習サポートパワフル組(月4回8,000円)
ベビーマッサージは、ベビママ達にとって耳慣れた人気の講座ですが、なぜわらべうたなのか?
実はわらべうたは「ラ」の音が多いそうです。赤ちゃんがお腹の中で聴いている周波数が「ラ」の音と似ていて、さらには産声も「ラ」の音なのだとか。わらべうたには、そんな秘密が隠されていたんですね。
わらべうたベビーマッサージを考案したのは北海道の助産師さん。イギリスまで行ってベビーマッサージを学び、ママと赤ちゃんにはスキンシップが大事だからと一生懸命伝えるのですが、どうしてもママ達は手技を忘れてしまいがち。「なんとか覚えやすい方法はないか」と模索して出来上がったのが、わらべうたマッサージなのだそうです。
わらべうたの歌にあわせて、あんよ~♪のところで脚をなでたり、と歌の中に「おてて」や「おなか」など出てくるのでとっても分かりやすい!
また歌いながらやることによって、きょうだいたちが寄ってきて、「次は私~」と横にころがって自然に甘えるというスキンシップの機会にもなるのだとか。そのうちお兄ちゃんが赤ちゃんに自らマッサージしてあげるなど、赤ちゃん返りの緩和にもつながることもあるそうです。
ベビーマッサージ以外にも、足形をとったり、手作りおもちゃ、ふれあい遊びなど盛り込んだ1時間半のプログラムです。
わらべうたベビーマッサージ教室「ころころぴっ」
毎週金曜10:00-11:30(月3回)
1回1,500円
0歳児ママ必見!発達を促すよいおもちゃとは?
おもちゃコンサルタントマスター選りすぐりのおもちゃをナビゲートしてもらいながら、お子さんと一緒に遊べます。そして手作りおもちゃのお土産付き。
おもちゃコンサルタントマスターの稲葉さんは、「木のおもちゃは、まず香りがあるでしょ。それに樹の種類によって重さも違う。そして音もそれぞれ違います。自然と五感に働きかけるのが木のおもちゃなんですね。」
ただ木のおもちゃは割高なので、購入する前に実際に遊んでみて我が子の反応が確かめられるのがいいですね。
「赤ちゃん木育おもちゃのひろば」
毎月第2木曜14:00-15:30(要予約)
コミュニティテラスみらい館プラスでは、他にもさまざまな新しい使い方が始まっています。
「ギャラリーショップ」
地域の方たちのハンドメイド作品を展示販売するギャラリーショップ☆
「みらいCafé」
様々な講座やワークショップを開催したり、私たちが見つけた素敵なお店をお招きしての一日限定のおもちゃ屋さんや本屋さんを開店したり。0歳から100歳以上までの素敵な出会いの場をデザインしています。
「ママリラク」
一番癒しが必要なママ達のために託児付きリラクサービスがスタート!セラピストは青梅の子育てママです。
毎月不定期開催(要予約)
「カフェぽかぽか」
淹れたて珈琲で、ちょっと一息。親子ふたりきりの時間が長いと、こんな一杯でグッと癒されるものです。
他にもこんなに!青梅こども未来の多彩なプログラム
●飛ぶ教室(火・金)年中・年長さん/小1―2
スポーツなどの習い事を始める前に必要な、基本的な身体づくりをするための運動教室。運動が苦手な子にぜひ来てほしい、おすすめの教室です。
●スキンシップサークル
0歳児、1歳児、2歳児、3.4歳児という年齢別の親子サークル。こどもの成長を促すふれあい遊び、ママ友づくりや情報交換の場でもあります。年度初めの数か月は、市からの補助で無料になります!
●BP(BP2)0歳児ママと赤ちゃん
BP1は、初めての子育てが始まった新米ママと我が子の未来のための、必ず受けておきたい注目の講座。第2子以降子育て中ベビママのためのBP2もあります!
●チョコ美
子育てママのための子連れOKストレッチ教室(会場によっては託児OK)
●CAP(子どもへの暴力防止プログラム)
嫌なことはきちんと嫌ということを教える、様々な暴力からこどもの心とからだを守る、暴力防止のための予防教育プログラム。主に都心の小学校から要望があり毎年出張しています。
●子育てひろば運営(青梅市からの事業委託)子育て中の親子と小学生の居場所
「おひさま広場」東青梅市民センター内、「子育てひろばにこにこ」ネッツたまぐー内
9-17時(第三月曜休)※コロナ禍により現在16時まで(2022年2月現在)
スタッフは総勢50名、いつもワイワイガヤガヤと楽しそうに運営しているのが印象的な青梅こども未来さん。
子育てひろばや常設プログラムは21部門もあり、多岐にわたります。スタッフの皆さんは子育て中のママから、もともと保育士や教員など子育てに関する専門を持つ方まで、30代~70代という幅広い世代。それぞれ仕事もしながら、得意なことを発揮して活動を支えています。
稲葉さんは
「スタッフにとってここが自己実現できる場となればいいなと思ってやってきました。自分の得意なことが社会貢献に役立っていくのはとてもやりがいがあります。
何かを立ち上げるには一人では難しいですが、新しい企画をスタッフみんなで検証して、チームを結成しながら数年かけてカタチにしていくようなことをずっとやってきました。女性たちの起業の場でもあるのかなと思っています」
何かをはじめてみると、自分の足りない部分にも気がついて、さらに新しい資格を目指す人も多いのだそうです。中には50代から保育士の勉強をして、資格を取得したという方や、難関である社会福祉士や公認心理師に挑戦して1年で合格した方もいるのだとか!
「みんな自己研鑽がすごいの!私はいつもこんな資格が〇月から始まるよ~ってみんなに情報提供する係。」と稲葉さん。
そんな皆さんの持つ資格を数えると、なんと40近くにのぼります。
保育士・幼稚園教諭・小中高教諭・木育インストラクター・アクティビティディレクター・ユニバーサルマナーコーディネーター・病児の遊び支援プレイリーダー・絵画インストラクター・社会福祉士・公認心理師・重度障がい者移動介助などなど…これはまだ一部にしかすぎません。
こども好きなオトナ達が関わってくれるだけで、親にとってありがたい存在なのに、こんなにプロフェッショナルな方々だったとは!どんな活動もやっぱり「人」が大事。スタッフの皆さんの自己研鑽が、きっと青梅の子育て環境の底上げに直結しているのではと感じます。
いまから30年前の青梅には、「子育てひろば」という場所はありませんでした。
当時のママ達が子育てする中で、自分たちで子育てサークルを結成し、自ら企画を考えてママ同士の輪を広げていく活動が青梅市内のあちこちに出来ていました。
それら幼児サークルが手を取りあって、そこに民生委員や保健師さんも加わって1995年にできたのが「青梅こども未来連絡会」。その後「NPO法人青梅こども未来」となったのが2002年、今年で20周年を迎えます。
青梅で子育てしてきた先輩ママたちが、「"親と子"に必要なこと」を模索して自ら立ち上げていった軌跡が、青梅こども未来の活動そのものです。
青梅には以前から「児童館」がありませんが、青梅こども未来が受託する「子育てひろば」では児童館と同じくらい充実のおもちゃやイベントが親子に好評ですし、西多摩の中で実施しているのは青梅だけというBPプログラムやCAPプログラムなどの専門資格をいち早く取得するなど、先進的・意欲的に活動されてきました。
この20年で子育ての様子や最近のママ達を見ていて、どんな変化を感じますか?と伺ったところ、栗原さんも稲葉さんも、「最近のママ達は真面目だなぁ」と思うそうです。
「私達の子育て時代は情報がなかったから、こうかな?とやってみてダメならこうする?とか、もっとざっくばらんに色々試していた気がするけど、今のママたちはスマホや子育て本にマニュアルがあるから、やってみてダメだったらなんでダメなんだろう…とそこで落ち込んじゃうんですよね。」
うまくいかなくて当たり前!うまくいったらラッキーくらいの気持ちで子育てしたらいいのでは、と話します。
一方「子どもたちはいつの時代も変わらない!」と、お二人とも口を揃えて話します。ネットが身近にあって情報をもっている、というのは昔と違うけれど、根本はほとんど変わらない。
「社会環境が変わって、子どもに対する大人の考え方・見方が変わってきたんじゃないかなぁと感じます。表向きは”多様性”といいながら、"いい子に育てなきゃいけない"と狭まってきている気がします」
栗原さんと稲葉さんは東京おもちゃ美術館のおもちゃ学芸員でもあり、新たなおもちゃ美術館立ち上げの親善大使にも就任したり、稲葉さんはおもちゃ学芸員養成講座の公認講師でもあります。
「おもちゃ美術館は親子だけではなく、高齢者支援も見据えて、多世代利用を意識して運営されています。そして「木育」の場でもあります。
樹は、伐られて材木になっていても”生きている”んです。心穏やかになる何かを発していて、木質環境の中だと、こどもも落ち着くんですよね。」
新たにスタートしたコミュニティテラスみらい館プラスも、木のぬくもりと人の気持ちを感じられる、多世代に利用される居場所を目指します。
この場所は行政からの委託事業ではないため、家賃も人件費もすべて自分たちで賄わなくてはならないのだとか。
しかし、逆に行政主管の「子育てひろば」ではできなかった、自由度の高い柔軟な活動ができる可能性があり、子どもを含めた地域の多世代の居場所をここでなんとしても作りたい!と覚悟を決めて借り上げました。
子育て事業というとすべて行政のサポートがあるように感じてしまいますが、決してそうではありません。NPOとして発足して20年、今後も持続運営していくための正念場だと栗原さんはいいます。
「私達、本当に頑張らなくちゃなんです!」と笑顔で意気込む栗原さんと稲葉さん。
あらゆる世代にとっての居場所として、ときには駆け込み寺となれるようにと、青梅こども未来さんたちの挑戦と奮闘はこれからも続きます。
コミュニティテラスみらい館プラス
電話: 0428-78-0762
住所: 東京都青梅市新町5-32-15シムラビル1階
営業時間:10:00-16:00
定休日: 日曜
駐車場: 4台
WEB: https://kodomomirai-ome.com/
instagram:https://www.instagram.com/kodomomirai.ome/
執筆者:西村純子
OMEGOCOTI代表 結婚・出産をきっかけに地元青梅に戻ってきた一児の母。青梅で子育てをする中で、地域の中の情報の滞りを痛感、地域のためのWEBサイトの必要性を感じ、未経験ながらOMEGOCOTIを立ち上げる。自宅での本業と子育てのかたわらいまだに手探りで運営中。
この街の中で、新しい出会いがたくさん生まれるように、きちんと"伝わる"情報発信を目指しています!