
小曾木(おそき)地域は、富岡地区・小曾木地区・黒沢地区の3つの地区があり、人口は約4,000人。山や畑の緑があり、鳥のさえずりや虫の音が聞こえ、人と会ったら子どもも大人もあいさつを交わす、そんな自然と人間らしさのある暖かな地域です。

イラスト:すぎたあき
小曾木地区の中心地にある岩蔵温泉は、はるか神話の時代、ヤマトタケルが東伐の際、鉱泉で傷を癒した湯と云われます。
身の安全を祈願して武具を収めたといわれる「岩蔵」(大岩)があり、地名の由来となって、昭和初期には岩蔵温泉街として栄えました。

岩蔵温泉・儘多屋

儘多屋の若女将が営むcafe YUBA
現在も営業している儘多屋旅館では岩風呂で温泉を楽しむことができ、向かいには気軽に立ち寄って昭和レトロな雰囲気を味わえるcafe YUBAもあります。
塩船観音から続く霞丘陵ハイキングコースの終点としても、多くの観光客でにぎわっています。

トルコ織物キリムとトルコカフェ【ラグタイムラボ】

物語の中のようなイングリッシュガーデンのコンブリオ
自然の中にあるカフェ、サロン、パン屋さんに農家さんなどのお店もたくさん。
農業では著名なかわなべ鶏卵さんをはじめ、若い農家さんもたくさん住まれていて、繁昌農園さん、Lalafarmさん、とのわファームさん、カジヤファームさんなどが活躍されている農地、田んぼのある乙黒耕地の豊かな自然。その中には古道具のマンシッカさんのお店もあります。

乙黒耕地と成木川沿いの桜並木

乙黒耕地のほとりに建つMANSIKKA antiques
暮らしの面でも、あたたかな地域と自然との暮らしが魅力的です。
少人数クラスできめ細かな対応ができ、連携を取って学力向上を図る青梅市第七小学校・第六中学校。きれいな木造で、黒沢川沿いのゆたかな自然に囲まれた、おそき保育園、青梅で唯一の毎日里山であそぶ森のようちえん「かぷかぷ山のようちえん」。
関東有数の長さのローラー滑り台のある花木園には、週末になるとたくさんの親子連れがやってきます。

花木園

そして
「おそきの学校と地域を考える会」
「ひまわりプール」
「ほたるを増やす会」
「米人プロジェクト」
「おそきっこまつり」
「おそきっこ里山プレイパーク&青空こども食堂」
などなど地域住民が自ら、こどもたちと自然を中心に、楽しい地域づくりを行っています。
より住みやすく、より幸せを感じられる地域を目指し、地域情報の共有と発信も積極的に進めています。移住者もたくさん住んでいらっしゃいます。

私は2018年に小曾木(おそき)に移住してきました。最初は横浜から夫の転職で東青梅駅近くのアパートに暮らしていました。夫婦ともに山登りが好きで、自然の近くの暮らしに憧れて、成木・小曾木地区で家を探しているときに、今の家に出会いました。
目の前に小高い丘があり、庭も広く、隣には川が流れている環境が気に入りました。周辺地域の方も温かく見守ってくださり、のびのび3人の子育てができる地域だなと感じています。

しかしながら、今小曾木地区では、こどもが激減しています。
ぜひいろんな方にもっと移住してきてもらいたいなと思っています!
でも、市街化調整区域も含まれていたり、物件自体が少ない関係もあり、移住希望の方にご紹介できる物件が少ないという悲しさもあります・・・。一緒にそんな課題についても考えていけたらいいなと思っています。

これから少しずつ、おそきの魅力的な場所やお店、ひとを、取材してお知らせしていきたいと思います!

執筆者:小川かなえ
https://www.capucapu-nature-school.com/