300年前のお雛さまへ会いに
2/23(金)-3/31(日)
@青梅宿 津雲邸
期間中の金・土・日・祝日のみ開館
入館料:一般500円/中学生以下無料
江戸から明治につくられた貴重なひな人形と"極小ひな道具"700点を展示。
※撮影禁止ですが許可する場合があります。係の方に確認ください。
皇室ゆかりのひな人形や高級ひな道具など、なかなかお目にかかれない大変希少な人形たちがズラリと並ぶ。
有職雛(ゆうそくびな)一対
有職雛とは、公家の風俗を忠実に縮小した雛人形。一般にはほとんど見かけない格の高い雛人形。
下段には五人囃子ではなく「五人楽人」。雅楽の楽人の優雅な趣きが上流階級に好まれ、高級なひな飾りに多く見られる。
ひな道具各種
江戸後期の雛道具高級ブランド店「七澤屋」を中心に精巧な雛道具を数多く所蔵。みな贅を尽くした大変高価なものであり、人形玩具史上のみならず、江戸の美術工芸資料としてとても貴重なもの。
上の画像3点で、当時の平屋一軒が建つほど高価なものだったとか。
稚児雛(狩衣姿)一対
幼子の姿で仕立てられた変わり雛。女の子の初節句のお祝いというよりも、高貴な女性の人形遊びとして所持したと思われる。
各地に現存する稚児雛は、ごく小型の雛人形であることが多く、こちらの大きさの稚児雛は珍しい。
初参(ういざん)人形 二体
公家の子女や能役者・狂言師の子弟らが、初めて御所に参内したときに天皇より賜る人形。公家タイプと能役者タイプが揃って保存されているのは珍しい。明治初期の衣装着人形として大変優れたものであり、資料的にも美術工芸的にも貴重な作品。
御所人形
大名が参勤交代の際、御所にご挨拶の目録を贈る風習があり、その返礼品として賜ったのが御所人形。
芥子雛
芥子粒のように小さいのでこう呼ばれた。
それまでどんどん大型化していった雛飾りが、寛政の改革で厳しく取り締まられ、逆に今度は極小サイズにも精密な技巧を施すという江戸文化の洗練が磨かれていった。顔の表情や、装束にもその技術が表れている。
天井は希少なすす竹、床の間の柱は柚子の木など贅を尽くした客間。
津雲邸は、1930年前後に京都の宮大工を招き建造された邸宅。2階の広間は桐をふんだんに使い漆塗りで縁取られている。随所に職人の粋を集めた精密技巧が施され、とてつもなく贅沢な建築物。現代ではなかなか再現できないという、専門家も目を見張る貴重な歴史資料館である。
イベント詳細
開催日時 | 2月23日(金)-3月31日(日) |
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時 間 | 10:00-16:00 |
場 所 | 津雲邸(JR青梅駅から徒歩6分) 地図を確認する |
入館料 | 500円/高校生300円/中学生以下無料 |
駐車場 | 3台あり |
お問い合わせ | 0428-27-1260 |
津雲邸サイト | http://tukumo-tei.com/index.html |